※車・バイク・自転車利用がおすすめのコースです。
秩父帯にはレンズ状の細長い石灰岩体が存在する。国道140号のトンネルは石灰岩に穿たれたもの。石灰岩はおよそ3億年前の古生代にできたものがプレートによって運ばれ中生代にここに堆積した。「付加体」と言う。
国道から左にそれると道端にログハウスがある。美しい景観を知ってもらおうと「NPO森」と「荒川源流ログハウス技師会」によって作られた。大血川沿いのこの道をたどると平将門の妃の墓や東の女人高野と言われる太陽寺にいたる。
マグマの寛入による熱によって形成された接触交代鉱床で、様々な鉱物ができた。鉱山は長い間、秩父の人々の暮らしを潤し、今でも宿舎や銭湯などかつて2000人もの人でにぎわった鉱山町を語る施設が残っている。斜面には浮遊選考を行った工場跡や鉱石を運び出した索道の櫓が残っている。鉱石は北側の八丁峠を越え運び出された。
現在は炭酸カルシウムを採取するため結晶質石灰岩が採掘されている。