宝登山は、標高497m、秩父郡長瀞町と皆野町にまたがる山で、秩父盆地の北側に位置しています。宝登山ロープウェイで約5分間の空中散歩を楽しみながら山頂駅に着くと、山頂には2月に黄色い花を咲かせるロウバイをはじめ、季節ごとに楽しめる花の見どころがたくさんあります。小動物公園もあり、子どもにも人気です。
山頂には秩父三社の1つ、宝登山神社の奥宮が鎮座しています。宝登山神社には、ヤマトタケルが登拝した際に山火事に遭い、その火を山犬が消し助けたとの言い伝えがあります。山犬が眷属である三峯神社同様、神の使いとして崇められています。
また、「桜と梅と宝登の山」として長瀞八景の1つにも選定されているほか、近年、宝登山神社が「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で1つ星を獲得するなど、注目を集めています。
頂上からは、長瀞の街並みや荒川を眼下に眺めることができます。秩父方面を眺めてみると、左手に蓑山、右手に破風山(はっぷさん)を控え、その向こうに秩父盆地と盆地を取り巻く山々をよく見渡すことができます。宝登山は、岩畳と同じ三波川帯の中にあり、山体が御荷鉾(みかぶ)緑色岩で、宝登山の周りの低い山地は結晶片岩(泥質片岩)からできています。