秩父盆地縁辺の断層沿いの谷のところどころに、たまご水といわれる硫黄泉やアルカリ泉があります。古くから盆地東縁の和銅鉱泉、不動の湯、新木の湯(現・新木鉱泉)、南縁にはかつて鳩の湯、鹿の湯などが知られ、巡礼の宿にもなっていました。明ヶ指のたまご水は硫化水素の臭いがあり、白い沈殿物(湯の花)が見られます。
アルカリ泉で、安谷川沿いの断層から湧出するものとみられます。昔の人は、養生のために泉の水を飲んだり、お風呂に入れたそうで、そのための湯治場もあったといいます。
※水質が不明のため飲用しないでください。
たまご水の30mほどの上流には、幹周り11m、樹高30m、樹齢は約450年といわれる県内トップクラスの大きさを誇るカツラの大木があります。カツラの木は秩父地域の渓流沿いにもよく見られ、葉はハート型で、秋には黄色に色づきます。安谷川の清流のほとりに佇む明ヶ指の大カツラ、神々しいほどの巨木に圧倒されます。
※現地まで車で行くことはできません。場所の目安として下さい。