コンテンツ本文へスキップ
プリローダーイメージ
スマートフォンサイトはこちら

ジオサイトを探す

藤六の海底地すべり跡
藤六の海底地すべり跡

虎岩とらいわジオサイト 18

<ruby>虎岩<rp>(</rp><rt>とらいわ</rt><rp>)</rp></ruby>

基本はコレ!

茶褐色の「スティルプノメレン」という鉱物と白色の長石や石英が重なった縞模様が、折り畳まれて褶曲(しゅうきょく)している。これがトラの毛皮のように見えるのでこの名が付いた。
宮沢賢治が盛岡高等農林学校に在学中、地質巡検の際に虎岩を見て詠んだといわれている歌碑がある。
宮沢賢治の歌碑

 秩父鉄道「上長瀞駅」から荒川に向かうと埼玉県立自然の博物館の前に着きます。川側の駐車場には宮沢賢治の歌碑があり、脇の道を下ると川べりに出ます。川の近くにある茶褐色と白の縞模様が見られる盛り上がった岩場が「虎岩」です。

 この岩は茶褐色のスティルプノメレンと白色の長石や石英などが重なって縞模様をつくっている「スティルプノメレン片岩」です。折り畳まれるように褶曲して、トラの毛皮のような模様に見えることからこの名が付けられました。この岩は地下深部の高い圧力の下で形成されたものです。また、縞模様を横断するような白い鉱物は方解石で、地上に上がってくる途中でできた割れ目に入ったものです。

 スティルプノメレン片岩には金色に輝く正六面体の黄鉄鉱(おうてっこう)の結晶が見られるので探してみましょう。上流の緑色の緑泥石(りょくでいせき)片岩には、黒光りする正八面体の磁鉄鉱が入っていることもあります。

 大正5年(1916)の地質巡検の際に長瀞を訪れた宮沢賢治は、虎岩を見て『つくづくと「粋なもやうの博多帯」荒川ぎしの 片岩のいろ』 という歌を詠ったといわれています。 

 宮沢賢治が「粋」な博多帯になぞらえた歌をかみしめながら虎岩をじっくり観察してみましょう。

こちらも行ってみよう!

長瀞岩畳通り商店街
秩父鉄道「長瀞駅」から岩畳までの間、約400mほどお土産物店やお食事処がずらっと並んでいる通りです。
長瀞ライン下り
長瀞ライン下り
美しい渓谷をゆったりと、時にはスリル満点で楽しめる昔ながらの舟下り。ジオ観察にもうってつけです。
宝登山ロープウェイ
宝登山ロープウェイ
神社から奥宮がある宝登山山頂まで空中散歩!山の上にはロウバイ等の花の名所、小動物公園があります。
寶登山神社
寶登山神社
秩父神社、三峯神社と並ぶ秩父三社の一つ。創建1900年の歴史を持ち、極彩色の権現造りの社殿が美しい。
アクセス
電車・・・秩父鉄道「長瀞駅」から徒歩約7分
ナビ入力住所・・・秩父郡長瀞町大字長瀞529-2(長瀞駅)
駐車場
あり ※周辺の有料駐車場をご利用下さい。
リンク
長瀞町観光協会WEBサイト
近くのサイト・拠点施設
17:岩畳いわだたみと秩父赤壁せきへき秩父鉄道荒川橋梁19:紅簾石片岩こうれんせきへんがんとポットホール埼玉県立自然の博物館長瀞町郷土資料館
関連ジオストーリー
日本地質学発祥の地

地図

G18_虎岩

コンテンツ本文の先頭へ戻る ページの先頭へ戻る
コンテンツ本文の先頭へ戻る ページの先頭へ戻る