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藤六の海底地すべり跡
藤六の海底地すべり跡

前原まえはら不整合ふせいごうジオサイト 21

<ruby>前原<rp>(</rp><rt>まえはら</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>不整合<rp>(</rp><rt>ふせいごう</rt><rp>)</rp></ruby>

基本はコレ!

約2億年~約1億5000万年前の秩父帯の岩と、約1700万年前に誕生した古秩父湾の岩が接する不整合を間近に観察できる。不整合とは、上下に重なる地層の間に膨大な時間の隔たりがあること。国の天然記念物。
露頭の突端部にはカキの化石が見られ、このあたりに古秩父湾の浅い海が広がっていた証拠となっている。
不整合部分

 皆野町の大淵交差点から荒川に向かって整備された階段を下りると、荒川左岸にある崖に至ります。下部の黒っぽい岩(黒色泥岩)は、秩父帯(約2億年~約1億5000万年前・中生代ジュラ紀)の頁岩(けつがん)で、その上に、古秩父湾が形成され始めたころの礫岩(約1700万年前・新生代新第三紀)や砂岩層が重なっています。

 このように2つの地層の間に大きな時間的不連続が認められる関係を不整合といいます。ここは不整合面が明瞭で、地層の上下関係が広く立体的に観察できるので、学術的に貴重であるだけではなく、地質学の学習にも適しています。

 古秩父湾堆積層は白い砂が特徴的で、その最下部には、大きな礫がゴロゴロと入っています。この礫岩層は大きな地殻変動により秩父帯の岩石が礫となって海底に堆積したもので、古秩父湾の誕生を示す基底(きてい)礫岩です。

牡蠣(カキ)の化石

 この露頭の川に面した突端部には、牡蠣(カキ)の化石があります。 カキの化石は示相化石といって、生物が生きていた時代の環境を表す化石で、当時、浅い海が広がっていた証拠となります。

 下流の大淵の川原に行くと、貝など海の動物の化石がたくさん見つかります。

アクセス
電車・・・秩父鉄道「皆野駅」から徒歩25分
バス・・・西武鉄道「西武秩父駅」または秩父鉄道「秩父駅」から西武観光バス「吉田元気村ゆき」の「大田入口」下車徒歩10分
ナビ入力住所・・・秩父郡皆野町大渕429(現地付近)
駐車場
あり(大型バス可)
リンク
皆野町WEBサイト内「前原の不整合」
埼玉県立自然の博物館WEBサイト内「前原の不整合」
近くのサイト・拠点施設
23:秩父華厳の滝のメランジュ22:札所34番水潜寺すいせんじの石灰岩体20:栗谷瀬くりやぜ橋の蛇紋岩じゃもんがん
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地図

G21_前原の不整合

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