エントランスに入ると、古代の巨大ザメ「カルカロドン(メガロドン)」の復元模型が迎えてくれます。数ある展示物の中でも特に見応えがあるものの1つが「パレオパラドキシア」の骨格標本で、古秩父湾の時代に生きた謎の海獣に出会うことができます。
博物館では、日本列島形成の歴史から秩父地域の大地の成り立ちがわかりやすく学べ、貴重な岩石標本の数も豊富です。他にも、埼玉の森林と四季の変化を体感できる大ジオラマ、さらには定期的に企画展も開催されるなど、見どころ満載です。長瀞・皆野エリアを訪問する際には、ここからスタートするのがおすすめです。
博物館の外には、「日本地質学発祥の地」の碑があります。明治時代から、多くの地質学者や学生が地質巡検に訪れてきた秩父・長瀞の地で、大正10年(1921)に開設された「秩父鑛物植物標本陳列所」の時代から自然科学・地質学の中心的な役割を担ってきた博物館は、必ず訪問したい施設です。